夏の思い出②
エルダーベリー摘みから中2日
大船へ行って来ました。
よこはまブルー夏の藍の会
Botanical shower 武広千恵子 先生
主催のイベントに参加するためです。
これは2019年8月26日に
草木工房 の夏の補講で
藍建てて染めた綿と絹のストールと
山崎和樹先生に教わった
沈殿藍で作った石けんです。
石けんの初心者の頃は
藍染めは藍建ての方法しか知らず
染液の作り方なども
知らなかったので
なんで藍の生葉や乾燥葉で
青い石けんが出来ないのかなんて
知る由もなく。
ただ私の場合は
出来ないモノだとここで終わっていて
藍の葉は生薬としての美容に関わる
効能がたくさんあるので
そっちで使えればいいや
と思っていました。
千恵子先生も藍で青い石けんがずっと
作りたかったそうで
私が↑この画像をインスタに載せた時に
沈殿藍で石けんが青くなるんだ
と分かってから藍農家さんを訪ねて
沈殿藍を作られたそうです。
いまでは【よこはまプルー】って
素敵なnamingの石けんに仕上げられていて
知っている人も増えられましたよね。
受講者さまに
「先生の方が先だったのに
越されちゃったね」
と言われた時には
ああ世間はそういう風に見るのかな
って思いました。
別にいいのよ
私の投稿で気付けた人がいらして
それがその人の石けんに
なったからと言って
私がどうにかなるもんでもないしww
と言うか私はそこまで
藍で青い石けんが作りたい
って熱意はなかったし
藍も
ピグメントで採れるようになったので
ゆりくまさんから習った時は毎回
醗酵しちゃって上手くいかなかったけど
自分で考えて出来るようになってからは
すっかり落ち着いてしまいました。
去年、『沈殿藍の作り方』 をブログに載せたのも
わざわざ藍農家さんに行かなくても
自宅にお庭がなくても
ベランダでも簡単に採れるよ
ということを知ってもらいたくて
載せたので。
千恵子先生の活動を妨げたいとか
そんな気持ちも全くないし
自分で作れなくても作ってみたい人
自分で出来るんならやってみたい人
いろいろいるじゃない。
○○じゃなければダメ
なんてことはそんなにないので
いろんな形で広がっていければいい
と私は思っています。
と言うか染色の先輩に聞いたお話しですが
沈殿藍で石けんを作る人って
意外と多いらしいのですよ。
ただこれも私達ソーパーが
知らなかっただけの話しで
群盲象を評す
世の中も広いんですわww
一緒に参加した方の画像
アルバムに集めたのでどなたが
撮られたモノか分からず。
さて
千恵子先生の他に
お世話になったのは
アトリエ十色の大藪先生
染め物のお教室をされています。
もちろん初めて行く場所で案の定
迷子になりましたわ。
歳を取ってからはますます
地図が読めない病が炸裂
だから初めての場所に行く時は
30分は早く到着するように出るけど
いつもギリギリ
この日もそんな感じでした。
お久しぶりにお会いした千恵子先生は
相も変わらずの笑顔
先生とは2019年の9月から
大阪の桜井:敬子先生のお教室で
ハタヤ商会 AYA 先生の
石けんの香り付けの講座
が開催された時にご一緒でした。
まさか関東から来るモノ好きな人なんて
いないだろうと思っていたら
いましたよww
午前中は畑に行って生葉染め用の藍を
皆さんで刈り取りました。
一緒に参加した方の画像
お名前が分からずでごめんなさい。
この日も暑かったんですけど
お天気はほぼ曇り
夕方からは夕立が降ったので
他の日の開催日よりかはたぶんずっと
動きやすい中での作業だったと思います。
今年は本当に暑かったのでどこも
藍を育てるのが難しかったみたいですね。
藍の生葉染めはもたもたしていると
緑色に染まっちゃうので
時間との勝負ですが
皆さま綺麗に染まっていました。
私のはこちら。
藍の生葉染めでシルク100%は
初めてでした
すごい色ですよね
私的には染まり過ぎ。
そもそも藍は綿にとても染まりやすく
だから好きな人が多いのだと思っています。
シルクは何でも綺麗に染まっちゃうから
私はあんまり好きくないww
綿は染まりにくいと言われるけど
染まりにくい子もいれば
そうでもない子もいて
私のストールはほとんどが綿です。
濃染処理といって
濃く染まりやすくなるように
呉汁(ごじる)といって
大豆を水に浸してからすり潰して絞った液に
染める前の綿製品を浸しておいて
洗わずにそのまま染めると
色付きが良くなるという工程があるのですが
私はこれをやらないです。
生地が大豆臭くなるしww
染めが薄かったらまた上から染めればいいし
出来上がり1発で
勝負を決めたいと思っていないからいいの。
意図せぬ重ね染めも
綺麗な色になったりするので
その方が作っている感があって楽しい♪
ちなみに藍染めは
生葉染めもブドウ糖建ても
綿や麻でも濃染処理はしないです。
たまにされる先生がいらっしゃるけど
もったいないなぁ、って思っちゃう💦
生葉染めが終わったらいよいよ
沈殿藍作りです。
綺麗なサンゴ礁の海の色💕
大藪先生と千恵子先生が
3日前から仕込んでくださっていたそうです。
広樹さんは補講当日の午前中
3時間くらいしか
醗酵させていなかったので
普通はこんなに手間をかけて作るモノなんだ
と逆に驚きました。
醗酵させた藍の液を
皆さまと交代で酸化させて
青くしていきます。
これは私の沈殿藍もピグメントでも
同じことをします。
藍って酸化させないと
青色色素のインジゴが出て来ないんです。
染色も石けんと同じで
実は化学なんですよね。
紅花染めが1人で出来るようになった時
アルカリにしてから酸性にしないと
紅色にならないことを
しかと実感した時
先人の皆さまは
アルカリや酸性なんて言葉がなかった時から
これをやっていたんだなと思うと
人の経験が繋がっていくことって
素晴らしいと思いました。
藍も乾燥葉だと酸化と還元の仕組みで
染まっていくので
高校生の時に
なんでもっと化学を真面目に勉強して
このおもしろさに気が付いて
大学を選ばなかったのか
後悔していますww
黒っぽい小さなつぶつぶが
沈殿藍
消石灰に色素のインジゴがくっ付いた
状態です。
インジゴは1%くらいしか採れない
とよく言われるのですが
ピグメントとか採っていると
もっとあるような気がしちゃいますね。
でもくちなしや茜みたいに
じゃかじゃか採れるわけではないので
貴重と言えば貴重です。
そんな貴重な色素だからこそ
人が魅せ付けられるのかも知れません。
ランチの後は
よこはまブルーの石けん作り。
この陰陽太極図モドキの作り方は
いくつかあって
私は仕切りのシートを使うのが一番
綺麗に出来るので好きなんですが
千恵子先生はこれまた
おもしろい方法でこの模様を作られていました。
確かに初めて石けんを作られる方は
この方が楽しいしおもしろいし
失敗が少ないかも。
保温不足が出て
残念になっちゃった私の石けん⤵
でもも可愛いし
模様の出方が楽しい♪
それにしてもインジルビンの量の
すごいこと!
実物はもっと
紺とピンクの2色の石けんになっています。
インジルビンとは
アルカリに反応したインジゴが
赤色の色素に変化した色。
本物の青薫を使った石けんにも
このピンク色をしたインジルビンが
出て来ます。
なので
これって本物の藍なのかな
青薫なのかな
って判断したい時は
少し時間が経った時に
このピンクが石けんに出て来るかどうかで
分かります。
染色用の
藍や青薫のパウダーを使っても
ピンク色が出て来ますよ。
藍のお茶も水色ww
藍の生葉と蝶豆が使われています。
蝶豆も
千恵子先生の畑で採れたもの
畑、いいな
でも車がないと大変ですよね。。。
当然ですが千恵子先生以外は全員
はじめましての方達ばかりでしたが
とても気持ちの良い時間を
ご一緒させていただきました
本当にありがとうございました。
いつかまたどこかで
お会いできますように💕
大藪先生ともまたいろいろ
お話しがしたいです。
ランチでいただいたデザートのスイカ
白い部分がこんなに太い!
ということで
1/4カットを購入して持って帰りました。
スイカは90%以上が水分なので
水の代謝に良い食材ですが
赤いところより
この白い部分の方が
もっと水の代謝に良いんですね。
冬瓜と一緒に煮てしまうと
どちらがどちらか分かりません。
同じウリ科ですしね
摘果した赤ちゃんスイカは
お漬物にしたりしますから
普通に食べられます。
最近では
白い部分が太いスイカがなくて
スーパーで売られているモノも
個人の生産者さんも
同じ手作りに変わりはないのに
いつも不思議に思います。
手前が今回の沈殿藍
消石灰を使うと
気が付けばガッチガチに硬くなるので
気を付けなければ
と思っていたらやっちまった💦
表面が少し緑色っぽいのですが
中を割ってみないことには
全体の色味は分からないです。
奥の3つは私が作った沈殿藍
右の1番紺色なのが
今年作ったピグメントです。
真ん中のは一昨年の
炭カルで採った子
やっぱり白が多すぎるのか
水色になってしまうことが多いです。
左のは画像では確認できないですが
深緑なんです。
まだこれで石けんの色付けをしていないので
何色になるか
これも分かりません。
講座用に使うとなると
何人分が必要かにもよりますが
少なくとも2、3人ではないと思うので
そうなるとこの分量では全然足りません。
特に藍は量が採れないので
すぐになくなっちゃう。
ピグメントで色付けしたデザイン石けんの講座を
とても開催したいのですが
そんな理由もあって
なかなか準備が出来ないんです。
個人で楽しむ分には
ピグメント講座で採っていただく量で
充分に楽しんでいただけるのですけどね。
エルダーベリーと藍
これで私の今年の夏のイベントは終わりです。
にゃんずがいるので
夏休みは旅行にも行かれませんが
今年は5連休出来たので
自宅の片付けも出来て良かったです。
ちなみに冬休みは12連休の予定
いろいろ前倒しに準備していかないと
結局いつものように
1週間もお休み出来なかった
ってならないようにしないと!
2023/11/02 20:39 | 日々のこと | Comment(0) Top
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