小満 蚕砂の石けん
今日は二十四節気の小満
草木などの生き物たちが生長して
そして生い茂っていく時期です。
梅雨入り前の貴重なお天気が続いたり
汗ばむ陽気。
この時期は1年の中で
最も養生が大切だと言われています。
気温の上昇により
発汗量が増していきますので
【心(心臓)】や血流に負担がかかってきます。
でも暑くなってきたからといってこの時期から
冷たいものや冷やす食材を摂りすぎると
今度は消化力が下がってしまい
エネルギーが足りなくなります。
そして水の代謝が悪いと
身体の中に溜まった湿気が肌に悪さをし出します。
【気(エネルギー)】、【血(血液)】、【水(水分)】の
バランスをとることや
代謝を心がけることが大切です。
なんて簡単に言ってますが
なかなか難しいですね。
七十二項では小満の今日から
蚕起食桑(かいこおきてくわをはむ)
蚕が桑の葉を盛んに食べだす頃
とされています。
ということで
石けんはこの蚕の糞を使って作りました。
その昔の日本女性は
ウグイスの糞で洗顔していましたから
そんなに驚くほどの材料ではないかとww
この蚕の糞は
蚕砂(蚕沙 さんしゃ)と呼ばれる生薬で
血液の流れを良くしたり
神経痛や関節痛、胃痛に効くとされています。
漢方薬の材料ではなくて
これ単体で服用するみたいですね。
蚕の糞は桑の葉の未消化物で
薬酒にもなるみたい。
薬酒にすれば良かったかな
次回はそうしようww
今回は
蚕砂をウル抽したオイルを使って
ミルで粉にした子も加えてみました。
桑の未消化物と言われるくらい
乾燥したこの糞は
深緑色をしていますが
クロロフィルはエタノールには
あまり出て来なかったですね
緑色のオイルにはならなかったです。
でもエタノールは
とても良い香りがしました
抽出にももう少し
工夫してみたいと思います
次回はww ← 次回っていつ?
粉を入れた方の石けん生地は
トロトロプルプルで
石けんは思いがけず
しっとりとしてねっとりした泡立ちに
なりました。
美容成分は調べても分からなかったし
桑の葉の有名な成分は
デオキシノジリマイシン(DNJ)。
血糖値を抑えるお茶として有名ですよね
ごはんを食べるとすぐに眠たくなる
脾気虚の私にも
とても効果があります。
中医学(薬膳)では桑葉(そうよう)と言って
肝に良いお茶なんですよ
おもしろい♪
デオキシノジリマイシンは
肌には関係なく
桑白皮だと抗炎症作用があるので
肌荒れに効果ありますが
蚕砂でもチンキを作ってみますね
保湿力もあったりしたら嬉しいですものね。
この蚕砂はもう10年以上前
まだお教室をはじめる前に
何かの生薬と間違えて買ってしまったモノで
賞味期限は2020年11月ww
ずっと未開封で保管していて
確かFBで使ってくれる方に差し上げます
って投稿したけど
挙手が誰もなかったww
飲むわけでもないので今回
使ってみました。
確か染色にも使えるはずなので
開封してしまったから染めてみます
ピグメントも作ってみよう
水で色が出るのか謎だけど。
私がこれを間違えて買った少し前に
taosoap たお先生がこちらを使った石けんを
講座にされていたそうです。
どんなデザインで作られて
この素材を選んだ目的などの
後ろ側のstoryを
伺ってみたかったな。
私はセリシンは肌に合いません。
化粧水にして膝小僧に塗っても
かゆくなります。
繭玉やきびそを使って作った石けんも
残念ながらかゆかゆになります。
もともとアトピーなので
反応が過剰なのは仕方ないのですが。
セリシンの講座をやってぇ~
と受講者さまにお願いされると
いつも申し訳なくなります。
自分が使えないモノを
ご提供は出来ないので。
『石けん基礎コース』にご参加された方には
必ずお話しするのですが
自分が良いと思ったモノも
相手には合わないこともあるので
石けんを差し上げる時は
何を使って作ってあるかを明確にして
もし肌に合わなかった時に
少しでも原因が早く分かるように
してあげてください、と。
だから私は speedy soap を広めることが
出来ないんです。
だって
材料を書いたら作り方が分かってしまうので
絶対にやめて
と言われたから💦
アレルギーもそうだけど
どんなもの、ことにも
過剰に反応してしまうのは
活き辛いですねww
2023/05/21 17:08 | 二十四節気の石けんと薬膳 | Comment(0) Top
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